白蝴蝶
【日本】作者新美南吉
一个老爷爷在街角卖气球。这束气球,有红的、有蓝的、有黄的、有紫的,还有别的颜色的。它们脸儿贴着脸儿,随着风在空中飘动。 一只白色的蝴蝶,每天都飞到这束气球这儿来,跟它们在一起玩儿。
这束气球里有个很小的红气球,白蝴蝶跟它最好啦!
有一天,一个背着娃娃的阿姨走过来,用一分钱买走了那个小红气球。
在走的时候,小红气球说:
“再见啦,蝴蝶!”
可是,白蝴蝶说:
“不,我要跟你走!”
白蝴蝶扇动着翅膀,跟在红气球的后边。
那个背娃娃的阿姨穿过一条林荫路,走向公园。红气球给一根细线牵着,跟在她背后。在红气球的后边,又跟着白蝴蝶。
阿姨一走进公园,就在长椅子上坐下来,唱起哄娃娃睡觉的催眠曲:
噢--噢--睡觉喽--
噢--噢--睡觉喽--
还没等小娃娃睡呢,她自己倒先“呼呼”地睡着了。 白蝴蝶不放心地问红气球:
“这以后,你要到什么地方去呢?”
红气球说:
“我也不知道。”
这个时候,阿姨不知不觉地松开了手,细线滑了出去,红气球开始飘向天空。
白蝴蝶也跟着红气球,向天空飞去。
“我不知道会飞到什么地方,蝴蝶,你快回家去吧??”红气球说。
“不,我跟着你。”白蝴蝶说。
红气球越飞越高,白蝴蝶也越飞越高。往下看去,城市变小了,房子跟玩具积木似的。
“别再跟着我了,好蝴蝶,我还不知道会飞到什么地方去呢!”红气球说。
可是,白蝴蝶还是扇动着翅膀,跟着他走。
不一会儿,红气球和白蝴蝶都看不见了。
红蜡烛
[日本]新美南吉
一只猴子从山上跑到村边去玩儿,捡到了一支红蜡烛。
红蜡烛可不是常见的东西,所以猴子认定,这是一个花炮。 猴子小心翼翼地把红蜡烛带回山上去。
这下子在山上引起了轰动。因为花炮这种东西,小鹿啊、野猪啊、兔子啊、乌龟啊、黄鼠狼啊、小狐狸呀,谁都从来也没见过。
听说,那个花炮是猴子捡来的。
“哈,太棒啦!”“这可真带劲儿!”
“瞧瞧去!”
小鹿、野猪、兔子、乌龟、黄鼠狼,还有小狐狸什么的,你拥我,我挤你地围上来看。
猴子赶紧喊:“危险!危险!不能离它那么近,会爆炸的!” 大伙儿吓得连忙退到远处。猴子就把花炮这种玩意儿是怎么回事,讲给大家听:它会发出很大的响声,冲上天空,然后在上头炸开来,变成美丽的火花。
这么稀奇的东西,大伙儿可都想看一看。
猴子说:“那好吧!今天晚上,我带你们到山顶上去放!” 大伙儿一听,别提有多高兴了。想想看嘛:在夜晚的天空中,随着“啪”一声响,火花像一群流星般向四面八方飞去,这该有多美啊!
夜晚来到了。大家兴冲冲地来到山顶上。猴子早就把“花炮”捆扎在一棵树的树杈上,在那儿等着大伙儿呢!
花炮马上就要放到天空中去了。想不到,这时发生了一件非常难办的事:谁也不肯去给花炮点火儿。大伙乐意看,却不愿意动手。
这样,花炮就看不成了。
后来,大伙儿决定采用抽签的办法——谁抽着“去”字,谁就去点火。
抽到“去”字儿的是乌龟。
乌龟只好鼓起勇气,朝花炮走去。
他点火点成了吗?
没有!
他刚刚挨近花炮,脖子就不知不觉地缩了回去,怎么也伸不出来了!
这样,只好第二次抽签儿。这次应该黄鼠狼去。黄鼠狼比乌龟强点儿——他的脖子没有缩进去。
可惜黄鼠狼近视得厉害。他光瞪着眼,在花炮周围转来转去。 后来,轮到野猪去点了。
大伙儿惊慌地钻进草丛,把耳朵紧紧地捂住。这还不算,连眼睛都蒙起来了。
“你们准备好了吗?我可点了!”最后,是勇敢的野猪檫亮了火柴。
“点吧,快点吧。”回答的声音从草丛里、树林后响起。大家又是期待又是害怕——好紧张哦。
可是,等啊,等啊,等了好久——没有震天的巨响,没有照亮整个夜空的美丽火花。什么都没有听见。一个接一个地,小动物们睁开眼睛,放下捂住耳朵的手,他们惊讶地看见:一支小小的、红色的蜡烛,在天朗气清的夜空下,静静地燃烧。静静的,静静的,无声无息——只有一片小小的光亮和温暖,小得仿佛盈手可握,像一个最亲的人,在对着他们微笑。
蜗牛的悲哀
(日本) 新美南吉
有一只蜗牛。
有一天,那只蜗牛想到了一件不得了的事:
“直到現在,我都沒有注意到,
我背上的壳里面,不是装满了悲哀吗?”
这个悲哀怎么处理好呢?
于是,蜗牛去找他的蜗牛朋友。
那只蜗牛跟朋友说:“我已经活不下去了。” 朋友蜗牛问他:“怎么啦?”
“我是多么的不幸啊!我背上的壳里面装满了悲哀。 第一只蜗牛说道。
然后,朋友蜗牛说话了:
“不只是你,我的背上也装满了悲哀。”
第一只蜗牛心想,真沒办法,只好再去找別的蜗牛诉苦。
然后,其他的蜗牛朋友也说:
“不只是你,我的背上还不昰也装满了悲哀。” 于是蜗牛又到別的朋友那里去。
就这样,他一个又一个的寻访朋友,
但是,不管是哪个朋友,都说一样的话。
终于,那只蜗牛注意到了:
“不只是我,每个人都有悲哀。 我必须化解自己的悲哀才行。”
第二篇:新美南吉.ごん狐
ごん狐
新美南吉
一
わたしもへい これは、私が小さいときに、村の茂平というおじいさんからきいたお話です。
なかやま むかしは、私たちの村のちかくの、中山というところに小さなお城があ
って、中山さまというおとのさまが、おられたそうです。
ぎつね その中山から、少しはなれた山の中に、「ごん狐」という狐がいました。
ひとりごんは、一人ぼっちの小狐で、しだの一ぱいしげった森の中に穴をほって住んでいました。そして、夜でも昼でも、あたりの村へ出てきて、いたずらばか
なたねりしました。はたけへ入って芋をほりちらしたり、菜種がらの、ほしてある
ひゃくしょうやのへ火をつけたり、百姓家の裏手につるしてあるとんがらしをむしりとって、いったり、いろんなことをしました。
あるあきあいだ 或秋のことでした。二、三日雨がふりつづいたその間、ごんは、外へも出られなくて穴の中にしゃがんでいました。
雨があがると、ごんは、ほっとして穴からはい出ました。空はからっと晴れ
もずていて、百舌鳥の声がきんきん、ひびいていました。
おがわつつみ ごんは、村の小川の堤まで出て来ました。あたりの、すすきの穂には、
すくなまだ雨のしずくが光っていました。川は、いつもは水が少いのですが、三
日もの雨で、水が、どっとましていました。ただのときは水につかることのな
はぎい、川べりのすすきや、萩の株が、黄いろくにごった水に横だおしになって、
かわしももまれています。ごんは川下の方へと、ぬかるみみちを歩いていきました。
ふと見ると、川の中に人がいて、何かやっています。ごんは、見つからないように、そうっと草の深いところへ歩きよって、そこからじっとのぞいてみました。
ひょうじゅう「兵十だな」と、ごんは思いました。兵十はぼろぼろの黒いきものをまくし上げて、腰のところまで水にひたりながら、魚をとる、はりきりという、網をゆすぶっていました。はちまきをした顔の横っちょうに、まるい萩の葉が
ほくろ一まい、大きな黒子みたいにへばりついていました。
しばらくすると、兵十は、はりきり網の一ばんうしろの、袋のようになったところを、水の中からもちあげました。その中には、芝の根や、草の葉や、くさった木ぎれなどが、ごちゃごちゃはいっていましたが、でもところどころ、白いものがきらきら光っています。それは、ふというなぎの腹や、大きなきすの腹でした。兵十は、びくの中へ、そのうなぎやきすを、ごみと一しょにぶちこみました。そして、また、袋の口をしばって、水の中へ入れました。
あがどて 兵十はそれから、びくをもって川から上りびくを土手においといて、何を
かわかみさがしにか、川上の方へかけていきました。
兵十がいなくなると、ごんは、ぴょいと草の中からとび出して、びくのそばへかけつけました。ちょいと、いたずらがしたくなったのです。ごんはびくの
しもて中の魚をつかみ出しては、はりきり網のかかっているところより下手の川の
中を目がけて、ぽんぽんなげこみました。どの魚も、「とぼん」と音を立てながら、にごった水の中へもぐりこみました。
一ばんしまいに、太いうなぎをつかみにかかりましたが、何しろぬるぬるとすべりぬけるので、手ではつかめません。ごんはじれったくなって、頭をびくの中につッこんで、うなぎの頭を口にくわえました。うなぎは、キュッと言ってごんの首へまきつきました。そのとたんに兵十が、向うから、
「うわアぬすと狐め」と、どなりたてました。ごんは、びっくりしてとびあがりました。うなぎをふりすててにげようとしましたが、うなぎは、ごんの首にまきついたままはなれません。ごんはそのまま横っとびにとび出して一しょうけんめいに、にげていきました。
ほら穴の近くの、はんの木の下でふりかえって見ましたが、兵十は追っかけては来ませんでした。
ごんは、ほっとして、うなぎの頭をかみくだき、やっとはずして穴のそとの、草の葉の上にのせておきました。
二
とおかやすけ 十日ほどたって、ごんが、弥助というお百姓の家の裏を通りかかります
かないと、そこの、いちじくの木のかげで、弥助の家内が、おはぐろをつけていま
かじやしんべえした。鍛冶屋の新兵衛の家のうらを通ると、新兵衛の家内が髪をすいていました。ごんは、
「ふふん、村に何かあるんだな」と、思いました。
なん「何だろう、秋祭かな。祭なら、太鼓や笛の音がしそうなものだ。それに第
一、お宮にのぼりが立つはずだが」
ま こんなことを考えながらやって来ますと、いつの間にか、表に赤い井戸のあ
おおぜいる、兵十の家の前へ来ました。その小さな、こわれかけた家の中には、大勢
てぬぐいの人があつまっていました。よそいきの着物を着て、腰に手拭をさげたり
なべした女たちが、表のかまどで火をたいています。大きな鍋の中では、何かぐ
ずぐず煮えていました。
「ああ、葬式だ」と、ごんは思いました。
「兵十の家のだれが死んだんだろう」
ひるろくじぞう お午がすぎると、ごんは、村の墓地へ行って、六地蔵さんのかげにか
やねがわらくれていました。いいお天気で、遠く向うには、お城の屋根瓦が光ってい
ばなきれます。墓地には、ひがん花が、赤い布のようにさきつづいていました。と、
かねあいず村の方から、カーン、カーン、と、鐘が鳴って来ました。葬式の出る合図
です。
やがて、白い着物を着た葬列のものたちがやって来るのがちらちら見えはじ
はなしごえめました。話声も近くなりました。葬列は墓地へはいって来ました。人々
が通ったあとには、ひがん花が、ふみおられていました。
いはい ごんはのびあがって見ました。兵十が、白いかみしもをつけて、位牌をさ
いもさげています。いつもは、赤いさつま芋みたいな元気のいい顔が、きょうは
何だかしおれていました。
かあ「ははん、死んだのは兵十のおっ母だ」
ごんはそう思いながら、頭をひっこめました。
その晩、ごんは、穴の中で考えました。
とこ「兵十のおっ母は、床についていて、うなぎが食べたいと言ったにちがいな
い。それで兵十がはりきり網をもち出したんだ。ところが、わしがいたずらをして、うなぎをとって来てしまった。だから兵十は、おっ母にうなぎを食べさせることができなかった。そのままおっ母は、死んじゃったにちがいない。ああ、うなぎが食べたい、うなぎが食べたいとおもいながら、死んだんだろう。ちょッ、あんないたずらをしなけりゃよかった。」
三
兵十が、赤い井戸のところで、麦をといでいました。
ふたり 兵十は今まで、おっ母と二人きりで、貧しいくらしをしていたもので、お
っ母が死んでしまっては、もう一人ぼっちでした。
「おれと同じ一人ぼっちの兵十か」
ものおきうしろ こちらの物置の後から見ていたごんは、そう思いました。
ごんは物置のそばをはなれて、向うへいきかけますと、どこかで、いわしを売る声がします。
「いわしのやすうりだアい。いきのいいいわしだアい」
やすけ ごんは、その、いせいのいい声のする方へ走っていきました。と、弥助の
おかみさんが、裏戸口から、
うり「いわしをおくれ。」と言いました。いわし売は、いわしのかごをつんだ車
を、道ばたにおいて、ぴかぴか光るいわしを両手でつかんで、弥助の家の中へもってはいりました。ごんはそのすきまに、かごの中から、五、六ぴきのいわしをつかみ出して、もと来た方へかけだしました。そして、兵十の家の裏口か
むから、家の中へいわしを投げこんで、穴へ向ってかけもどりました。途中の坂
の上でふりかえって見ますと、兵十がまだ、井戸のところで麦をといでいるのが小さく見えました。
ごんは、うなぎのつぐないに、まず一つ、いいことをしたと思いました。
くり つぎの日には、ごんは山で栗をどっさりひろって、それをかかえて、兵十
ひるめしの家へいきました。裏口からのぞいて見ますと、兵十は、午飯をたべかけ
ちゃわんて、茶椀をもったまま、ぼんやりと考えこんでいました。へんなことにはほっ兵十の頬ぺたに、かすり傷がついています。どうしたんだろうと、ごんが思っていますと、兵十がひとりごとをいいました。
「一たいだれが、いわしなんかをおれの家へほうりこんでいったんだろう。お
ぬすびとかげでおれは、盗人と思われて、いわし屋のやつに、ひどい目にあわされ
た」と、ぶつぶつ言っています。
ごんは、これはしまったと思いました。かわいそうに兵十は、いわし屋にぶんなぐられて、あんな傷までつけられたのか。
ごんはこうおもいながら、そっと物置の方へまわってその入口に、栗をおいてかえりました。
つぎの日も、そのつぎの日もごんは、栗をひろっては、兵十の家へもって来てやりました。そのつぎの日には、栗ばかりでなく、まつたけも二、三ぼんもっていきました。
四
月のいい晩でした。ごんは、ぶらぶらあそびに出かけました。中山さまのお城の下を通ってすこしいくと、細い道の向うから、だれか来るようです。話声が聞えます。チンチロリン、チンチロリンと松虫が鳴いています。
ごんは、道の片がわにかくれて、じっとしていました。話声はだんだん近く
かすけなりました。それは、兵十と加助というお百姓でした。
「そうそう、なあ加助」と、兵十がいいました。
「ああん?」
「おれあ、このごろ、とてもふしぎなことがあるんだ」
「何が?」
「おっ母が死んでからは、だれだか知らんが、おれに栗やまつたけなんかを、まいにちまいにちくれるんだよ」
「ふうん、だれが?」
「それがわからんのだよ。おれの知らんうちに、おいていくんだ」 ごんは、ふたりのあとをつけていきました。
「ほんとかい?」
こ「ほんとだとも。うそと思うなら、あした見に来いよ。その栗を見せてやるよ」
「へえ、へんなこともあるもんだなア」
それなり、二人はだまって歩いていきました。
うしろ 加助がひょいと、後を見ました。ごんはびくっとして、小さくなってた
ちどまりました。加助は、ごんには気がつかないで、そのままさっさとあるき
きちべえました。吉兵衛というお百姓の家まで来ると、二人はそこへはいっていきま
もくぎょしょうじした。ポンポンポンポンと木魚の音がしています。窓の障子にあかり
ぼうずあたまがさしていて、大きな坊主頭がうつって動いていました。ごんは、
「おねんぶつがあるんだな」と思いながら井戸のそばにしゃがんでいました。しばらくすると、また三人ほど、人がつれだって吉兵衛の家へはいっていきました。お経を読む声がきこえて来ました。
五
ごんは、おねんぶつがすむまで、井戸のそばにしゃがんでいました。兵十と加助は、また一しょにかえっていきます。ごんは、二人の話をきこうと思って、
かげぼうしついていきました。兵十の影法師をふみふみいきました。
お城の前まで来たとき、加助が言い出しました。
「さっきの話は、きっと、そりゃあ、神さまのしわざだぞ」
「えっ?」と、兵十はびっくりして、加助の顔を見ました。
「おれは、あれからずっと考えていたが、どうも、そりゃ、人間じゃない、神さまだ、神さまが、お前がたった一人になったのをあわれに思わっしゃって、いろんなものをめぐんで下さるんだよ」
「そうかなあ」
「そうだとも。だから、まいにち神さまにお礼を言うがいいよ」
「うん」
ごんは、へえ、こいつはつまらないなと思いました。おれが、栗や松たけを持っていってやるのに、そのおれにはお礼をいわないで、神さまにお礼をいうんじゃア、おれは、引き合わないなあ。
六
そのあくる日もごんは、栗をもって、兵十の家へ出かけました。兵十は物置なわで縄をなっていました。それでごんは家の裏口から、こっそり中へはいりました。
そのとき兵十は、ふと顔をあげました。と狐が家の中へはいったではありませんか。こないだうなぎをぬすみやがったあのごん狐めが、またいたずらをしに来たな。
「ようし。」
なやひなわじゅう 兵十は立ちあがって、納屋にかけてある火縄銃をとって、火薬をつめ
ました。
そして足音をしのばせてちかよって、今戸口を出ようとするごんを、ドンと、うちました。ごんは、ばたりとたおれました。兵十はかけよって来ました。家
どまの中を見ると、土間に栗が、かためておいてあるのが目につきました。
「おや」と兵十は、びっくりしてごんに目を落しました。
まい「ごん、お前だったのか。いつも栗をくれたのは」
ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。
つつぐち 兵十は火縄銃をばたりと、とり落しました。青い煙が、まだ筒口から細
く出ていました。