『山椒大夫』の感想について
私は最近、山椒大夫という映画を見ました。そして、人間の成長について、少し考えさせられています。
遠い九州に離れた父を尋ね、母と幼い姉弟が岩代の国を出て、長い苦しい旅をするのです。旅の途中で、人買いにさらわれ、母は佐藤へ、姉弟は山椒大夫の家に売られます。そして、姉は、弟を逃した後で、池に身を投げて死んでしまうのですが、ここのところで、私は、本当に胸が詰まって域がつけないような気持ちになったものでした。
それより、一番強くかんじたことは、お姉さんはなぜしんだのかということと、お姉さんの死にどんないみがあったのか、ということです。お姉さんは、せっぱつまてしかたなくしんだのではなくて、むしろ、自ら進んで自分のからだをすて、魂は地蔵様にのりうつって、弟と一体になったのだ、ときづいたときは,その深い深淵をのぞきこんだようなきがしました。そして、今までの理解はまだ浅かったかということに気づくとともに、文学作品が理解できるようになった自分の心の成長を、本当にうれしく思いました。そして、本当にそう感じました
この経験を通して、私は、優れた映画作品というものは、見る人に心が深まるにつれて、いくらでもふかい内面を見せてくれるというころに気づきました。また、優れた映画作品には、人間の心を養い育てる豊かな栄養があるということもわかりました。
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